提案こそがプロの価値。髪型づくりを「お客様任せ」にしてはいけない理由


最近の美容業界を見渡して、私が強く危惧していることがあります。


それは、言われた通りにしか切らない
「いいなり美容師」
この世界の大半を占めるようになってしまったということです。

その証拠に、今や全国どこの美容室に行っても、大体同じ流れで接客されますよね。

北海道と九州で美容師のやり方が全く違う、なんてことはありません。
全国どこへ行っても「同じように安心して」やってもらえます。

しかし、そこには大きな落とし穴があります。


「カウンセリング」という名のもとに、結局は髪型を全部お客様に決めさせてしまっているのです。



果たしてそこに、その美容師ならではの「技術のエッセンス」はあるのでしょうか?

お客様は「髪のプロ」ではありません

お客様は、ご自身の髪質や骨格、どこをどうカットすればどうなるかを知らなくて当然です。

人の髪を切ったこともないのですから、髪型に関してはド素人なのが当たり前なのです。

それなのに、何百人、何千人とカットしてきている「プロ中のプロ」であるはずの美容師が…
全国どこへ行っても、お客様の「いいなり」になってしまっているのが現状です。

もしも、病院や家づくりで同じことが起きたら?


少し想像してみてください。




お腹が痛くて病院に行ったのに、お医者さんから「どう治療しましょうか?お薬はどうしますか?」と決めさせられたらどうでしょうか?

「専門家として頼って行ったのに!どうしていいか分からないから病院に来たのに!」となりますよね。

家を建てる時も同じです。

設計士にお願いしたのに、「間取りも構造も全部自分で決めてください」と言われたら困ってしまいますよね。
事前にネットで調べていったとしても、細かいところはチンプンカンプンなはずです。

美容室で起きている「全部お客様に決めさせるカウンセリング」は、これと全く同じことなのです。


なぜ「いいなり美容師」が増殖してしまったのか?






なぜ、こんなことが起きているのでしょうか?そのカラクリはこうです。

美容師は、一度切ってしまったら元に戻せないという「クレーム」を恐れます。

言われた通りにしていれば何も提案せずに済みますし、考える手間も省けて「楽」を覚えてしまうのです。

そしてお店のオーナー側も、お客様の言うことをそのまま聞くことで
「客離れとクレームを出さない、波風の立たない安定した経営」を最優先に考えるようになります。

その結果、「いいなり美容師」が育ち、その人たちがまた新しいお店を作っていく。

だから、全国どこに行っても「言われた通りにするだけの同じような美容室」ばかりになってしまったのです。


考えることをやめない。提案こそが「プロの価値」


だからこそ、私は絶対に「考えること」をやめません。

プロとしての知識と経験をもとに、お客様の髪質や骨格、ライフスタイルに合わせて「提案」すること。

それこそが私たちが提供する価値であり、お客様からいただく「技術料金」だと思っています。

もし、誰にやってもらっても同じ「いいなり」の結果になるのであれば
料金は安い方がいいですし、家から近い方がいいに決まっています。

でも、私はそうはなりたくありません。

プロとしてしっかりと考え、最善の提案をし、
お客様を「より良い人生」へと導いてあげる美容師でありたい




(いつもお任せでカットさせて頂いてます!)
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